投稿日: 2014年6月3日   対象: 未分類

日本最小のトンボ-ハッチョウトンボ-

魚津市内の角川沿いの集落から小さな谷筋の道を山中に上がっていくと、所々に放棄水田が見られ、湿地を形成しているところがあります。6月1日には、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ハラビロトンボ、キイトトンボ、アオイトトンボなどのトンボが多数飛び交っていました。
長靴に履き替え、湿地の泥地に入ってみると、ハッチョウトンボが葉先に止まっていました。ハッチョウトンボは体長(頭部から腹部先端まで)約2cmの日本最小のトンボで、雄は成熟すると全身赤色、雌は腹部に黄色や褐色の縞模様があります。6月~8月頃に見られますが、8月になると減少します。
ハッチョウトンボ♂ハッチョウトンボ♀

富山県内では平野部から低山地に生息していますが、分布は局所的で、湿地の草丈が高くなったり、水の流れ込みが少なくなると、いつの間にか姿を消してしまいます。
小さなトンボなので注意しないと見つけることができません。近くに湿地があったらハッチョウトンボがいるか確かめてみましょう。