投稿日: 2014年6月12日   対象: 未分類

梅雨期の花-ドクダミ-

ドクダミ(被子植物・双子葉類・ドクダミ科)は人家の庭の隅など日陰や湿り気のある場所に生え、梅雨の頃、白い十字の花を咲かせます。しかし、花びらに見えるこの白い4枚は、実は花びらでもがくでもなく、総苞(そうほう=つぼみのとき花全体を包みこんでいたもの)と呼ばれるものです。

ドクダミDSC_9567花は中央に突き出た棒状の部分に集まっていて、花には雄しべと雌しべだけでがくも花びらもありません。ルーペで拡大してみると、雄しべと雌しべを観察することができます。

葉や茎は特有の強い臭気がありどちらかというと人に嫌われますが、薬草としてよく利用され、「十薬」と呼ばれます。また、葉は天ぷらとして食されたり、乾燥したものは煮出して健康茶として飲まれています。