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【蜃気楼】

 

砂糖水で作る蜃気楼 ~密度変化による光の屈折~

水槽に水(上部)と砂糖水(下部)を入れ,密度が変化する層を作ります。密度が変化する層では,光は下方へ屈折するため,水槽の他端に置いた物体を観察すると,伸び上がったり,倒立する像が観察できます。また,この実験ではレーザー光を使って光路を示し,密度が変化する層での光の屈折を示しています。

空気の温度差で作る蜃気楼発生装置

空気の温度差で約3m離れた物体の蜃気楼を見ます。装置はアルミ板でニクロム線をはさみ,表面温度を約100℃にします。板の直下は上暖下冷となり上方に伸びたり,倒立する上位蜃気楼(春型の蜃気楼)が見えます。板の直上は上冷下暖となり下方に倒立する下位蜃気楼(冬型の蜃気楼)が見えます。

上位蜃気楼1 -魚津から見た蜃気楼-

魚津から見た,黒部(生地),富山方向の上位蜃気楼(春型の蜃気楼)です。
撮 影  富山県魚津市埋没林博物館裏の海岸
(撮影 木下正博)撮影日  1999年5月22日

上位蜃気楼2 -水橋(白岩川河口)から見た蜃気楼-

水橋(白岩川河口)から見た黒部市(生地),魚津方向の上位蜃気楼(春型の蜃気楼)です。生地の灯台や,魚津の海岸道路を走る車が大きく変化している様子を収録しました。一般に上位蜃気楼は魚津が有名ですが,蜃気楼が発生しているときは対岸からも蜃気楼を観測することができます。富山湾の上位蜃気楼は富山県東部沿岸であればどこからでも見ることができます。     

撮 影  富山県富山市水橋白岩川河口の海岸
(撮影 木下正博)撮影日  2001年5月17日

上位蜃気楼3 -滑川(高月海岸)から見た蜃気楼-

滑川市高月海岸(富山県立滑川高等学校付近)から見た黒部市(生地),魚津方向の上位蜃気楼(春型の蜃気楼)です。生地の風景や魚津埋没林博物館、大型船が大きく変化している様子を収録しました。
撮 影  富山県滑川市高月海岸(撮影 木下正博)
撮影日  2004年5月26日

上位蜃気楼4 -船の蜃気楼-

水橋(白岩川河口)から見た,船の上位蜃気楼(春型の蜃気楼)です。船が2~4像にはっきり反転している様子が収録してあります。
撮 影  富山県富山市水橋白岩川河口の海岸
(撮影 木下正博)撮影日  2001年5月17日

下位蜃気楼 -魚津から見た(下位)蜃気楼-

魚津から見た,黒部(生地),富山方向の下位蜃気楼(冬型の蜃気楼)です。下位蜃気楼は、大気の温度が上冷下暖のときに発生します。砂漠の蜃気楼や逃げ水などもこの下位蜃気楼の一種です。一般に海上に現れる下位蜃気楼は、海面温度より気温が低い場合によく見られます。そのため、下位蜃気楼は全国的に、とりわけ冬に多くみられる現象です。また、冬以外にも条件が整えば発生しています。
撮 影  富山県魚津市埋没林博物館裏の海岸
(撮影 木下正博)撮影日  1999年4月30日